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1999年、二十歳すぎの頃に1年間日本を離れてみた。
それまで、言葉が通じない外国の人はみんなマネキン人形にしか見えなかった。
けれど、どこの国の人だろうがいいヤツもいればいやなヤツもいる、同じ日本人以上に気の合うヤツだっている。
なんだ、同じじゃん。
言葉や文化の壁は素の魂同士で触れ合えば、人間性をわかりあうことに大した障壁じゃなくて
「あ、世界平和って可能かも」って考えになった。
「オレの街に来いよ、最高の街だから!」
出会うヤツらが自分の住む街へ僕を誘ってくれる。
転勤族の子どもの自分には羨ましく思えた。
僕は馬鹿だからその言葉を真に受けて本当に遊びに行くと、
街を案内して遊んでくれたり、ごちそうになったり、何日も泊めてくれたり、
彼らはもてなしてくれた。
今以上に無知で未熟でもう少し粗野で勝手な自分。
思い出すのも恥ずかしくなるぐらい、
いろんな人たちのお世話になった。
「タロー、ここでコロンブスは新大陸の発見を女王に報告したんだよ。」
たしか随分遅目の時間。石造りの建物に囲まれた四角い広間に作られたステージはライトアップされ、
独りのミュージシャンがくわえタバコで身をかがめ子供用のピアノを激しくかき鳴らしていた。
静寂の中に響く激しいジャズと、照明に映え冷気のように立ち上る煙草の煙と、
今にも落ちそうなくわえタバコの先に長く伸びる灰が、僕を幽玄の世界に連れいていった。
今まで体験したもっとも美しい時間の一つは、地元のguapaが声を潜めながら教えてくれたとき訪れた。
バルセロナの旧市街の一角で、積層した歴史の上に今現在の人が今様に生活表現をしていることに衝撃を受けた。
約一週間、古い歴史の街を歩きまわり、現代アートと音楽と酒を浴び、海辺の太陽と魚介の食事を楽しんだ。
そんなバルセロナを離れる前の日、貴重品の入った荷物を盗まれて文字通りの一文無しになる。
たまたま別に保管していたパスポートを残し、財布やチケットのみならず旅先で撮った写真も、持ち歩いていたアルバムも、アドレス帳も荷物と一緒に無くなってしまった。
ユースホステルで友だちになったイギリス人とフランス人が声をかけてくれた。
彼らのフラット探しに一緒に付き合うことになり、そのまま旧式エレベーターの古い建物ながら窓からグエル邸を見下ろすアパートに2週間居候させてもらった。

それからも、その前も、また別の時期にも、とにかくたくさんの方のお世話になり続けた。

名も知らぬ親切な人にも、もちろん日本人の仲間にも。
「日本に帰ったらいつか、歴史があって、カルチャーもあって、海と山の自然があって、自分がしてもらったように案内をしてあげられる街に住もう」
8年前、鎌倉に移り住んだ。
借り物だらけの人生。
恩も義理も金も、人生借りたものだらけ。
いつのまにやら40歳を超えて若ぶったって人生も折り返し地点。
返せていないけれど忘れてはいない。
人一倍人様のお世話になった分、後半生はお返ししていく人生。
自分の人生でやること100のリストに書いてある一つ
「人々がもっとわかり合うためのユースホステル(→ホテルに変更)を鎌倉でつくる」
ここが少し見えてきたかも。
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もはやくされ縁と言ってもいいようなRaymonと小さなカフェを始めることになりました。
(というかもう始まっていますが!あまりに急展開でいつの間にかオープン日が過ぎ去っていき、いろいろ追いついていませんでしたが)
約3年前から「QK-KAMAKURA」という、
”外国人の目線から”英語で鎌倉を紹介するWEBサイトをはじめました。
Raymonが写真を撮って記事を書き、ガイドブックとは異なる基準で、
寺社、レストラン、宿泊施設、イベントなどを紹介してきました。
細々手弁当でやっていましたが海外からの問い合わせも時折いただくようになり、
拠点となるハコがあればもっとおもてなしの動きができるのに、
と考えていたところ様々な縁が重なって拠点をオープンすることになりました。
QK CAFE(キュウケイカフェ)といいます。
みんながひと息休憩して、そこで次の行き先を決めてまた旅に出る場所。
QKのロゴのあっちこっちの方向を向いた矢印にはそんな意味を込めています。
僕らは最終目的地ではなく、
僕らがQK CAFEで情報提供をすることで、鎌倉をはじめ湘南地域の素敵な飲食店や観光拠点へ出かけてもらいたい。
そう考えています。
今は少数ですが外国語対応スタッフを整えています。
(私もつたない英語でやりくりしてます笑)
今後、いらしていただいた海外からの方に(もちろん日本の方にもですが)、
多くの飲食店、体験アクティビティを紹介し、
深く鎌倉を楽しんで帰っていただきたいと思います。
「Japan、いいところだったな」「Japanese people、あいつらいいヤツらだったな」
そんなところから世界平和って創れちゃうと思います。
ぜひ、ご一緒おねがいいたします。
お店は、日本っぽいですけれど、高尚な和でもクールなZENでもありません。
本格的なストレートなかっこよさはお寺や料亭さんを真似ても足元にもおよばないでしょう。
それでも、僕らは昔の日本の映画や音楽も古道具も好きだし、
現在進行形の日本オリジナルなアーティストも好きだし、
実際詳しい方だとも思います。
なので、それらすべてをMIXした、ちんどん屋感溢れる”それもまたJAPAN”な場所になりました。
QK CAFEがハブとなって沢山の外国人と日本人の交わる場所と機会を提供していきたいです。
鎌倉に住んで8年。
よそ者だった自分にも沢山の挨拶できる近所の仲間ができました。
お店の内装工事やお酒のことその他諸々、鎌倉青年会議所の時の先輩や仲間が二つ返事で力を貸してくれました。
まだまだ新参者だけど、そろそろ言わせてもらってもいいかな?
「オレたちの街に来いよ、最高の街だから!」
QK CAFE - Information & Comunication –
鎌倉市雪ノ下1-6-28
0467-53-7669
11:00-19:00(火曜日休み)※宴会、イベント時は21:30まで
FREE Wi-Fi / English Friendly / Vegetarian Friendly / Dogs welcome on terrace seat / VISA – MASTER / Projector and Screen